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台風10号豪雨災害被災地訪問記〔4〕

こうして、ブルーシートの主要メンバーが岩泉の被災現場に足を踏み入れる事なく、田野畑メンバーだけが現地活動すると言う特異な方法での活動を開始した。


岩泉には民宿を経営するブルーシートのメンバーもいるが、彼の民宿が帰宅困難や自宅消失した役場職員の宿に指定され、その対応に奔走していたのでタオル配付は頼まず、その民宿利用者の使うタオルを届けた。

 

それでも彼は時間を見つけ、報道機関より早い現地の被災状況をメールや写メで報告してくれていた。

 

前述の田野畑メンバーの釣り名人は、岩泉の太平洋岸の小本地区から入り小本から岩泉道の駅までの地区で活動していたが、岩泉役場の知り合いの水道局職員に遭遇、以来、彼から被災水道施設の復旧工事へのサポートを引き受ける事になった。


彼は本来田野畑村の水道事業を一手に引き受ける会社でその部所を束ねるのが仕事である。

普段から無縁ではない岩泉町の危機に「ノー」は言えない立場でもある。

それ以上に、この依頼が有給の仕事であるのかボランティアなのかも定かではないにも関わらず彼はそこに身を投じたのである。

 

壊滅状態となっていた岩泉の水道復旧工事は想像を絶するものであっただろう。

外部からの支援が殆ど得られない中、連日の復旧工事に従事していた。
そんな中で、彼は送られてくるタオルを車に積み、工事現場の近くの、まだ支援の届かない被災者に配付していたのだ。
田野畑の若いママであるメンバー、佐々木さんは、
仮復旧工事が済んだばかりの山奥の集落、安家地区に開通日に入り、配付活動をした。彼女の活動は、このブログに記述があるので読んで戴きたい。
彼女は三人の子供がある介護施設職員でもある。

その多忙な日々の休暇を全てタオル配付にあててくれた。
被災地の危険、鬼気迫る雰囲気、被災者の宙を見詰める拒否感、いきり立つ警備関係者…
そんな、未体験ゾーンに足を踏み入れて活動を始めるのは、ボランティア活動経験者でもからだが震える思いをする。

それを一人でこなす27歳の女性に感服の思いであった。
もう一人の田野畑メンバーは熊打ち名人、と言っても彼は自然愛好家で夏には田野畑蛍ツアーを開催している。

熊があまりにも民家に接近しているため、害獣駆除が行われているのだが、彼はその作業に行き過ぎがないようアドバイスしながら駆除活動をリードしている。
彼は行政にパイプがあり、岩泉役場や社協にタオルを届けていた。

タオルは被災者に限定せず、災害復旧作業に係わる全ての方を対象に配付したので、自衛隊員にも喜んでくれたようだ。
私は、現地に向かわないまま、多くの現地の方々に活動の最も大変な部分を、押し付ける格好となってしまったのかもしれない。
このお礼は必ずいつか実現したい。

また、タオル募集に即応して下さいました多くの人の善意に対し、私達が現地を知らない!では示しは付かないだろう。


それが東京メンバーの強い思いとして心にこびりついて離れなかった。

 

つづく

 

代表 角田四郎

author:ブルー・シート, category:最新情報, 16:20
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